麻鈴史

APU生のわたしが感じたことを忘れないための覚え書きブログ。コメントお待ちしてます😊

留学生活日記③ 《クールジャパン》

最近日本語の講師をしています。SMUで一緒に勉強している他大学の先輩に声をかけてもらい、週一回、先週から3週間連続で日本語の先生をしています。みんな一生懸命日本語を勉強してくれていて、嬉しい限りです。日本語教授法の授業がここにきて役に立っています。

 

シンガポールには、本当に日本企業がたくさん進出していて、駐在員の方もたくさんいらっしゃいます。現在中国語の塾に通っているのですが、生徒5人中私以外は日本人駐在員の奥様方。街中を歩いていてもスーツの日本人のサラリーマンの方とすれ違うのは日常茶飯事で、なんだか東京を歩いているのと変わらないぞ!という感覚もあります。そんなこんなで日本人とも関わる機会の多いシンガポールですが、SONY、Panasonic、TOYOTA、HONDAなどの企業名は授業中に例として多く取り上げられます。そのため、よく知る企業のイメージが日本のイメージになるという人もいました。

 

電化製品

ある日、シンガポール人の友人と話をしていたときのことです。電気屋さんでは日本のメーカーの商品は普通の値段より高く売れるんだよと教えてくれました。日本製とは言っても工場はタイや中国にある(Made in China/Thai)ということは日常茶飯事ですが、そのお話をした方は工場も日本にあり、すべて日本で製造しているんでしょ!と言っていました。なんだかちょっぴり申し訳ないような気がした反面、日本製だからという理由で物が売れていくということに日本のブランド力を感じたりもして、複雑な気持ち。 

 

日本食

アニメ、漫画、J-POP、家電製品、車、など日本が誇る物はたくさんあると思いますが、絶対に忘れられないものが日本食ですよね。これだけでも魅力たっぷりの日本です。ラーメン好きの友人がたくさんいます。シンガポールには日本のラーメン店がたくさん進出していてそれなりに高い値段で日本のラーメンを味わうことができます。

しかし、シンガポールに来てから、日本食屋さんでむず痒い経験をしてきました。大学の近くには、ココイチ、元気寿司、大戸屋など日本食チェーン店があり、入って見たけど"何か"が違う。その"何か"への答えをくれたのは過去の居酒屋さんでのバイト経験でした。

 

おもてなし / 粋な心

ありきたりだけど、"おもてなしの心"。日本の技術力+α。αになれるのがこころ。

たくさんの人が言っているけど、これを極めることが日本が生き残る一つの手段になると本当に思った。お店に入って笑顔でいらっしゃいませ。お通し、おしぼり、お茶、お冷。お飲物をお伺いいたします。今日のおすすめは?から始まるお客さんとのコミュニケーション。シンガポールのレストランではiPadのメニューを導入しているところが多く、ほとんどコミュニケーションはありません。なんだか味気ない。日本人だからでしょうか、寂しく感じてしまいます。

 

まとめ

SelfishではなくSelflessの日本人でありたい、そう感じました。相手が何を求めていて、どう行動してあげたらこの人は助かるのか、そんなことを察することのできる共感力のある人になりたいとそう思いました。

無意識で行う人への気遣い、これは幼い頃から刷り込まれてきた日本人独特の感覚です。そこに私たち現代人がもう一度意識を向け、おじいちゃんおばあちゃんたちから学び直して、さらに育てていくことで、2020年、世界に伝えられることがあるはずです。更なる神対応を目指したいですね。

共感力があれば、英語が話せなくても気持ちは伝わります。表情、身振り手振り、全身を使って表現すれば心は通います。歌でも、ダンスでも、絵でも、食べ物でも。全力で伝えれば必ず伝わる。気持ちが伝わるとじんわり心が暖かくなり相手にとってプラスの印象で終わる。そんなことを学んでいる今日この頃です。

 

 

ひとりごと

  • 伝えることは難しい。
  • 量より質。短く端的に。
  • 言葉を選んで。